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第5章 虹色の先
深月に強引に部屋に押し込められて
暫く斗亜と無言の時を過ごす

「偉月を知れってどう言う意味だと思う?」

真面目に頭を捻る斗亜に
深月の気紛れとか
そーゆー類いのなんかだとは言えない

「とりあえず…俺の気持ちを知ってくれへん?」

暖かい手をそっと握ると
勢い良く振りほどかれる

さすがにちょっと
傷付くけど…それくらいで
折れてたらこの関係を進められない

再びゆっくり手を握る
押し黙って俯く斗亜の額にキスをする

「……やばい」

「ん?」

「ドキドキする…」
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