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第5章 虹色の先

床に流れるほど
斗亜の体を濡らして行く

「笑わない?」

「ん?笑わへんで?」

「ちょっと…怖い」

今までで一番
心臓が痛くなって
うっかりしたら涙が流れそうだった

恐怖を感じるような行為なのに
俺を求めるって事がそれを押さえつけて
必死に我慢してる
その斗亜の優しさが
俺の欲望を戒める

「ごめんな…」

「謝らなくて良いし」

少しでもその恐怖が
消せるように強く抱き締めた
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