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第5章 虹色の先

「…大丈夫やで」

ココアに溶けるマシュマロのように
ゆっくりと溶けて交じる
ジッとしてれば
そのまま一つになれる気がした

「…良かった」

長い長い時間
俺たちは繋がったまま
長い長い時間
舌を絡めていた

汗ばむ斗亜の額を指でなぞる
擽ったそうに照れる斗亜が
愛しくてまたキスをする

このまま
永遠に繋がっていたい

果てたら
全てが終わってしまう
気がした