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第5章 虹色の先

血管を通る血潮が斗亜の肉壁を刺激し
それによって収縮すると
今度は俺の肉棒が圧迫される

俺の神経と斗亜の神経が
小さなシャボン玉のように
触れてはパチンと弾ける

俺の細胞と斗亜の細胞が
小さな氷の欠片のように
触れては溶けて交わる

「斗亜…の、触ってええ?」

「……ん」

顔を腕で隠しているので
斗亜の表情は読めないが
きっと真っ赤で潤んだ瞳をしているだろう

斗亜の先から零れる涙を
人差し指で軽く触れる

「うあっあっっ!!」

それだけで斗亜には大層な刺激になる
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