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第5章 虹色の先

「…ん」

星が瞬くこの場所は
到底、この世のモノとは思えない美しさで満ちていて
手を繋ぐ斗亜が
消えてしまわないか不安になった

「ロミオとジュリエットって知っとる？」

「まぁ…流れくらいは」

結ばれてはいけないモノ同士の
悲しき恋物語

「あれって…美しい恋だと思う？」

「…想像出来ない」

「そか」

「だって、偉月は何があってもオレを放しそうにないし」

「残念そうやなぁ！」