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第2章 橙色の期待

結局
何もかもが釈然としないまま
暦は8月を迎えた

何があった訳でもない
電車で気が惹かれた人に
痴漢行為を働いて
たまたまその人が男だった
それだけの話

厄介なのは
その現実よりも俺の心の方だ

１年前
恐らく結婚するだろうと思っていた
彼女と別れた
それから
俺は恋を封印した

失恋から恋をしたくなくなる
普通に良くある話