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after five
第3章 純潔の女
「俺は只のリーサラだよ」


「死ねっ、このガキャー!!」


叫ぶなり、
打刀を大きく振り回した。


直樹はそろりと足を引きずるように後退して避わす。

だが、
さらに、親分は直樹の肩をめがけて打刀を振り下ろす。

攻撃に合わせて直樹がコマのように回り、その威力にのった警棒の打撃で親分の打刀を叩き落した。


「なはっ!?」

刹那には直樹の左胴突きが親分の水月を破壊した。
メリケンを握った強烈なボディブローをみぞおちに打ち放ったのだ。

親分が屈んで、頭が直樹の腰の位置まで下がるとその顔面をつま先で蹴り上げた。

「どふっ」

直樹のビジネスシューズのつま先には先芯と呼ばれる鉄で固められている。
金属バッドで顔面を殴られるような衝撃と痛みが走った。


親分は仰向けに大きく倒れこんだ。


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