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秘密の香り
第12章 秘密の痛み
お義父さんの浮気話を聞いて私は眠れなかった…
寝息を立てる敦を起こさないように
静かに起きキッチンへ行った


温かいお茶を淹れてリビングのソファに座り
携帯を眺める…


私も していることはお義父さんと同じだ…
家庭がありながら浮気をしている…

浮気…
不倫…

頭の中でその言葉を繰り返す

でも そのどちらでもない…


圭吾さんへの想いを
浮気や不倫という言葉にしたくはなかった


この想いを終わりにしたくない…


そうハッキリと自分の気持ちを感じた


私は上着を羽織りベランダに出た


23:37

もう寝ているだろうか…


躊躇うことなく圭吾さんに電話をかけた


やっぱり寝ているのかな…
電話を切ろうとしたその時
圭吾さんのもしもし?という声が聞こえた


「もしもし…桃香です…こんな時間にすみません…」

『いや、大丈夫だよ…今夜は久下たち大学時代の同期と忘年会で…まだ起きてたよ』

「ごめんなさい…」

『そんな…謝らないで』
クスッと笑いながら言われた

ドキン…

「すみません…用事があった訳ではないんです…」

『声が聞けて嬉しいよ…ありがとう』

「いえ…」

何か話さなきゃ…

『そういえば、瞬って覚えてる?スペインバルの…』

「はい…」

『桃香ちゃんと沙穂ちゃんのお友達と結婚が決まったって…』

「ええ…聞きました…びっくりですよね…」

『ほんと驚いたよ…ハワイでの挙式、桃香ちゃんも行くんだよね…』

「はい…圭吾さんも…行きますか…?」

『もちろん…楽しみだね…』

「はい…」

後ろで圭吾さんを呼ぶ久下さんの声が聞こえた

「夜分遅くにすみませんでした…」

『ごめんね…後でメールしても大丈夫かな…?』

「はい…大丈夫です…」

『じゃあ…またね』

「ありがとうございました…失礼します…」

会話が終わり 電話を胸の前で握りしめた


圭吾さんが会話をふってくれなければ
沈黙が続いてしまっただろう…

メール…来るかな…

ドキドキしながら携帯を見つめた…。









































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