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秘密の香り
第3章 秘密の恋
7月

名前を思い出せない
あの人…

あれから
彼を思い浮かべては

胸がときめき
身体が熱くなった


ただの妄想…


でも
妄想の中で
私は彼に夢中で

恋をしている…



自分が作り上げた
架空の恋



それは
虚しさや
寂しさを感じる瞬間がある

敦との日常を

潤いのあるものにしてくれた。



会うことはもうないよね…


沙穂に言ったら驚くだろうな…


こんなこと言えないけど…



またいつか
会えたらいいなぁ…

なんて…


初めて恋をしたときみたい


私どうかしてる…

























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