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秘密の香り
第14章 秘密の空間
午前中いっぱいを病院で過ごし
午後に叔母さんの家へ戻ってきた
今日は敦も一緒に
「ちょっと休むね」
敦は先に二階へ上がり
私は叔母さんとお昼ごはんを食べた
「あっちゃん大丈夫かしらね…」
叔母さんは溜息をついた
「桃香ちゃんもゆっくり休みなさい、夜は近くの温泉にでも行きましょうか」
食べ終えて部屋へ行くと
敦はお布団に横になっていた
「ごはん食べた?」
「うん、お布団敷いてくれたんだね、ありがとう」
「私も少し寝ようかな」
「こっちおいで…」
敦は自分の掛け布団をめくった
腕まくらをされ横になると
敦の手が私の頭に触れ抱き寄せられる
「ほんとにごめんね…」
「ううん…退院が決まって良かった…」
「そうじゃなくて…」
「え…?」
「浮気のこと…ほんとすまなかった…」
「いいから…もう…」
「ごめん…」
私は敦の背中に腕をまわし抱きしめた
「お義母さん…早く元気になるといいね…」
「うん…」
温かい腕に抱かれ昼寝をした
目が覚めると17時になろうとしていて
起きなきゃ…と思っていたら
桜ちゃんがそっと部屋に入ってきて
朝のように起こされ
みんなで近くの温泉へと出掛けた
熱い温泉に浸かり夜ごはんを食べ
また温泉へ…
ゆっくりとした楽しい時間だった
「子供…やっぱり早くほしいな…」
駐車場を歩いているとき敦がぽつりと言った
「桜ちゃん可愛いね…」
そんな風にしか返せない…
「早く家も買わなきゃな」
家…
私の前を歩く敦の背中を眺め
自分が抱えている秘密がどれだけ敦を傷つけるか考えた
ねぇ 圭吾さんは美香さんと離婚するとき
どれだけ傷ついたの…
その傷はもう癒えたのだろうか…。
午後に叔母さんの家へ戻ってきた
今日は敦も一緒に
「ちょっと休むね」
敦は先に二階へ上がり
私は叔母さんとお昼ごはんを食べた
「あっちゃん大丈夫かしらね…」
叔母さんは溜息をついた
「桃香ちゃんもゆっくり休みなさい、夜は近くの温泉にでも行きましょうか」
食べ終えて部屋へ行くと
敦はお布団に横になっていた
「ごはん食べた?」
「うん、お布団敷いてくれたんだね、ありがとう」
「私も少し寝ようかな」
「こっちおいで…」
敦は自分の掛け布団をめくった
腕まくらをされ横になると
敦の手が私の頭に触れ抱き寄せられる
「ほんとにごめんね…」
「ううん…退院が決まって良かった…」
「そうじゃなくて…」
「え…?」
「浮気のこと…ほんとすまなかった…」
「いいから…もう…」
「ごめん…」
私は敦の背中に腕をまわし抱きしめた
「お義母さん…早く元気になるといいね…」
「うん…」
温かい腕に抱かれ昼寝をした
目が覚めると17時になろうとしていて
起きなきゃ…と思っていたら
桜ちゃんがそっと部屋に入ってきて
朝のように起こされ
みんなで近くの温泉へと出掛けた
熱い温泉に浸かり夜ごはんを食べ
また温泉へ…
ゆっくりとした楽しい時間だった
「子供…やっぱり早くほしいな…」
駐車場を歩いているとき敦がぽつりと言った
「桜ちゃん可愛いね…」
そんな風にしか返せない…
「早く家も買わなきゃな」
家…
私の前を歩く敦の背中を眺め
自分が抱えている秘密がどれだけ敦を傷つけるか考えた
ねぇ 圭吾さんは美香さんと離婚するとき
どれだけ傷ついたの…
その傷はもう癒えたのだろうか…。