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秘密の香り
第16章 秘密の重み
「美味しそうですね」

私はキッチンを覗き込んだ

「焼きたては美味しいわよ、紅茶淹れるわね」

「ありがとうございます」

私はクッキーをテーブルに運んだ
お義母さんと向かい合わせに座った

「電話…お友達から?」

「はい、あの…結婚式でスピーチしてくれた…」

「あら、そうなの、懐かしいわね」

「はい…」

「私のことは気にしないで、たまにはお友達と会ってきなさい、ね?」

「ありがとうございます…」


そう言ってもらえて
少し気が軽くなった


お茶のあとは
一緒に夕食の買い物へ出掛けて
お義母さんが夕食を作ってくれた


「たまには…私にも作らせてくださいね」

「だめよ、お世話になっているんだし…これくらいさせてちょうだい」

笑顔でそう言われ
私は笑顔でお礼を言った


夕食ができあがる頃
敦が帰宅した

「ただいまー」

「おかえりなさい」

私は玄関でカバンを受け取る

「ありがとう」

敦はネクタイを緩めながら
リビングへと歩く

「ただいま」

「おかえりなさい」

「もうできるから、お風呂入ってきなさい」

「うん」

私は寝室に敦のカバンを置いて
パジャマを渡した

「桃香…」

パジャマを持ったままの手で
抱き寄せられる…

「敦…」

「たまには…一緒に入りたいな」

「ダメだよ…お義母さんいるし…」

「夫婦なんだし…構わないよ…」

「無理…」

敦は仕方ないなーという
ふてくされた態度で
お風呂へと向かった


敦とは
しばらくしていない…

あの気まずい雰囲気になってしまった夜から…


敦がお風呂へ入っている間
私はダイニングテーブルを拭き
夕食の準備を手伝った










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