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秘密の香り
第4章 秘密の時間
朝、敦よりも先に目が覚めた
昨夜はあのまま…寝ちゃったんだ
バスルームへ行き
身体を清めた
ふかふかのバスローブを纏う
名刺…やっぱり捨てよう
そのほうがいい…
ちょっと気になっただけ…
そっとベッドルームに置いていたお財布を取り
ソファに座る
名刺を取り出し、くしゃっと丸めた
丸めた名刺を眺めると
何か書いてあるように見えた
え…?
慌ててくしゃくしゃの名刺を広げて
裏を見る
そこには
良い旅を!と英語で書かれていた
そして、その下に携帯の番号とアドレスが…
うそ…
連絡先…
教えてくれたんだ…
どうしよう…
ドキドキがとまらなくて
やっぱりこれは恋なんだ…と
思い知らされた
携帯…
私はまたベッドルームへ行き
携帯を手にしてテラスへ出た
椅子に座り
名刺に書いてあったアドレスを入力
お礼…
今日のお礼を伝えるだけ…
そう自分に言い聞かせてメールを打った
『圭吾さん
昨日はありがとうございました。
圭吾さんも良い旅でありますように!
桃香』
これだけなら…いいよね
時間早すぎるかな…
まだ8時だ…
でも式に参列中よりはいいかな
そっと送信を押した
部屋の中に戻ろうとしたら
携帯が震えた
返信…きちゃった
『こちらこそ、昨日はありがとう!
とても楽しかったです。
ハワイ楽しんでね!』
明るく
さわやかな
当たり障りのないメール
これ以上は
送らないでおこう
私は送受信メールを削除した。
昨夜はあのまま…寝ちゃったんだ
バスルームへ行き
身体を清めた
ふかふかのバスローブを纏う
名刺…やっぱり捨てよう
そのほうがいい…
ちょっと気になっただけ…
そっとベッドルームに置いていたお財布を取り
ソファに座る
名刺を取り出し、くしゃっと丸めた
丸めた名刺を眺めると
何か書いてあるように見えた
え…?
慌ててくしゃくしゃの名刺を広げて
裏を見る
そこには
良い旅を!と英語で書かれていた
そして、その下に携帯の番号とアドレスが…
うそ…
連絡先…
教えてくれたんだ…
どうしよう…
ドキドキがとまらなくて
やっぱりこれは恋なんだ…と
思い知らされた
携帯…
私はまたベッドルームへ行き
携帯を手にしてテラスへ出た
椅子に座り
名刺に書いてあったアドレスを入力
お礼…
今日のお礼を伝えるだけ…
そう自分に言い聞かせてメールを打った
『圭吾さん
昨日はありがとうございました。
圭吾さんも良い旅でありますように!
桃香』
これだけなら…いいよね
時間早すぎるかな…
まだ8時だ…
でも式に参列中よりはいいかな
そっと送信を押した
部屋の中に戻ろうとしたら
携帯が震えた
返信…きちゃった
『こちらこそ、昨日はありがとう!
とても楽しかったです。
ハワイ楽しんでね!』
明るく
さわやかな
当たり障りのないメール
これ以上は
送らないでおこう
私は送受信メールを削除した。