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秘密の香り
第1章 出会い…
「ねぇ、もうそろそろ行かないと…」

沙穂が腕時計を見ながら言う

「あ、ほんとだ、時間だね」

「ここは私のおごりね!」
沙穂がそう言って伝票を取ると
「いいよ、俺が払う」そう言って
智也さんが沙穂の手から伝票を取った。

「今度、ごちそうしてよ」
そう笑顔で言った。

「ごちそうさま!」沙穂が強気に言う。
「ごちそうさまでした…」

お店を出て
駅まで歩く

偶然ばったり会うなんて
やっぱり縁がある二人なんじゃないかな…。


智也さんの友人
村田さん…

同じロイヤルミルクティー頼んでいて
何だか少し親近感

男性で
珍しいよね

甘いもの
好きなのかなー

なんか
隣に座ってきたとき

懐かしいような
和む香りがしたような
そんな気がした

ちょっと
落ち着くような

そんな香り

「ねぇ沙穂、村田さんってどんな人?」
ポロっとそう言っていた

「え?桃香、村田さん気になるの?そんなこと桃香が言うなんて、珍しいね」
にたーっと沙穂が笑う


「え、いや、なんか男性でロイヤルミルクティー飲むなんて珍しいなーって…ちょっと気になった…」
顔を真っ赤にして、私が言う

「智也の大学の同期で下北で歯科医してるよ。あ、でも彼女いるよー!」

「いや、そういう気になるじゃないよ!」

「わかってるよーん!」

ケラケラ笑いながら
駅に着いて

箱根行きの電車に乗る

独身最後の旅行かぁ…
そう思いながら

外を眺める


結婚して
これから
新しい人生が始まるんだ…


それが
官能的で
苦しい人生だなんて…

このときは
思いもしなかった。

























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