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秘密の香り
第8章 秘密の行為
圭吾さんは車のドアを開けてくれた

「DVDでも借りて、映画見ようか?」

映画、最近見てないなぁ

喜んで返事をした


圭吾さんの自宅近くのレンタルショップへ寄った

新作の観たかった映画を選ぶ



あの日
座らされたマンションの
ロビーのソファ

その横を手を繋いで通り過ぎた

最上階の10階に着く



どうぞ、
圭吾さんが玄関を開けてくれて
私は中に入る


敦は実家暮らしだったから
一人暮らしの男性の部屋へ入るのは
初めてだった


リビングに案内され
ソファに座り
部屋を見渡す

広いリビングはキレイに片付いていて
シンプルなインテリアの中に
観葉植物が飾られている

「飲み物、あったかいのと冷たいの、どっちがいい?」

「すみません、じゃあ…温かいので、お願いします」


少しして
上品な香りのほうじ茶が運ばれてきた

圭吾さんは隣に座り
テレビをつけた


「映画観ようか?」


「楽な格好で、リラックスしてね」

そう言ってソファにあったクッションを渡された

「ありがとうございます…」

「電気、暗くしてもいいかな?」

私が返事をすると
部屋は暗くなった


映画が始まる



隣にいる圭吾さんを意識してしまう



映画が始まって1時間…


どうしよう…
ラブシーンになりそうな雰囲気…。






































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