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あなたの面影
第2章 貴方に似た誰か
「俺が……サトシになってやるか?」
「はぁ!? 聡志はあなたみたいな軽薄な人間なんかじゃっ--」
名執さんは私に眼鏡をかけさせた。
目の前まで聡志の顔が近付いている。
「止まった時間を俺が進めてやる……」
「嫌……やめて……」
唇が近付いてくる……
後退りるとすすぐに背中が川沿いの手摺にぶつかった。
「あなたなんて絶対に聡志になれないっ……」
「ほら、避けないと唇がくっつくぞ?」
逃げようと思えばいくらでも逃げられる速度で顔が近付いてくる。