この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたの面影
第9章 危険な罠
「こんなことしてっ……許されると思ってるのっ!!」
力一杯怒鳴ると目の前にナイフが突きつけられた。
「それ以上騒ぐと地味な顔を一度見たら忘れられない顔にしてやるぞ?」
鋭く光る刃先が禍々しく光っていた。
犯される恐怖を上回る生命の危機の恐怖を植え付けられてしまう。
ナイフはペチペチと二三度軽く私を叩く。
情けないことにそれだけで反抗しようという意思は折れてしまった。
「地味……瑞波!! 謝りなよ!! ねぇヤバイって!! タケル!! 止めようよ!!」
「うるせぇよ……だいたいお前がレイプしちゃえばって言ってたんだろうが」
「それはっ……冗談で……」
タケルと呼ばれたピアス男が冷えた目付きで玲香ちゃんを睨む。
クスリで正気をなくしたに違いない、充血して濁りきった目だった。
「玲香ちゃんだけでも逃がしてあげて……」
この子にこんな残酷なところを見せるわけにはいかない。
力一杯怒鳴ると目の前にナイフが突きつけられた。
「それ以上騒ぐと地味な顔を一度見たら忘れられない顔にしてやるぞ?」
鋭く光る刃先が禍々しく光っていた。
犯される恐怖を上回る生命の危機の恐怖を植え付けられてしまう。
ナイフはペチペチと二三度軽く私を叩く。
情けないことにそれだけで反抗しようという意思は折れてしまった。
「地味……瑞波!! 謝りなよ!! ねぇヤバイって!! タケル!! 止めようよ!!」
「うるせぇよ……だいたいお前がレイプしちゃえばって言ってたんだろうが」
「それはっ……冗談で……」
タケルと呼ばれたピアス男が冷えた目付きで玲香ちゃんを睨む。
クスリで正気をなくしたに違いない、充血して濁りきった目だった。
「玲香ちゃんだけでも逃がしてあげて……」
この子にこんな残酷なところを見せるわけにはいかない。