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あなたの面影
第3章 追憶
何故だろう……
こんな人に話すことじゃないのに……

誘われるままに私はバーに移動していた。
カウンターに座り、私は聡志とのことを話していた。
名執さんは黙って話を聞いてくれていた。

聡志との出逢いは大学の学祭だったこと。

互いに奥手だったから、付き合い出したのは結局二年後の社会人になってからということ。

聡志と二人で出掛けた旅行のこと。


亜利沙にも話したことがないようなことまで、話してしまっていた。

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