この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
あなたの面影
第11章 『あなた』
銀行や遠い親戚などもあたり、なんとか返済の目処がたち、こうして戻ってこれたと彼は話を結んだ。
「……それだけ?」
彼の話が終わったところで私は問い掛ける。
沸騰しそうな脳みそをなんとか落ち着けながら。
「ごめん。今さらこんなことを話して許してもらおうとは思ってないけど……どうしても謝りたくて」
「全然わかってない!!」
もう限界だった。
私は声を荒げてしまう。
「何について謝ってるの!?」
「何って……なにも言わず三年も消えてしまっ」
「そうじゃない!!」
突然涙が溢れて止まらなかった。
「なんで私に話してくれなかったのかって怒っているのっ!!」
「それはっ……」
「私はどこまででも聡志についていったよ? 私だって力になりたかったよっ! なんでなにも言わずにっ……」
「迷惑をかけたくなかった……」
「突然消える方がよっぽど迷惑だからっ! ずっと……ずっと三年間待たされる方がよっぽど迷惑だからっ!!」
「……それだけ?」
彼の話が終わったところで私は問い掛ける。
沸騰しそうな脳みそをなんとか落ち着けながら。
「ごめん。今さらこんなことを話して許してもらおうとは思ってないけど……どうしても謝りたくて」
「全然わかってない!!」
もう限界だった。
私は声を荒げてしまう。
「何について謝ってるの!?」
「何って……なにも言わず三年も消えてしまっ」
「そうじゃない!!」
突然涙が溢れて止まらなかった。
「なんで私に話してくれなかったのかって怒っているのっ!!」
「それはっ……」
「私はどこまででも聡志についていったよ? 私だって力になりたかったよっ! なんでなにも言わずにっ……」
「迷惑をかけたくなかった……」
「突然消える方がよっぽど迷惑だからっ! ずっと……ずっと三年間待たされる方がよっぽど迷惑だからっ!!」