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あなたの面影
第11章 『あなた』
「ううっ……ん……」
悪夢でも見ているのか聡志はうなされながら顔をしかめる。
よほど辛い目も苦しい目も怖い目もしてきたんだろう……
そう思うとまた目頭が熱くなる。
正直恨んだこともあった。
嫌いになりそうなこともあった。
それに今、私には好きな人が出来てしまった……
それでも私は聡志を嫌いになれない。
見捨てることが出来なかった……
だけど、その体に抱きつくことも、やはり出来ない。
布団を彼にかけてやる。
今の私に出来ることはそれだけだった……
昨日帰ってきてからスマホを確認していないことに気付いた。
私はドアを閉め、聡志の姿を隠してからチェックする。
メールは一件だった。
送り主は一仁さん。
罪悪感を感じながら私はそのメールを開いた。
悪夢でも見ているのか聡志はうなされながら顔をしかめる。
よほど辛い目も苦しい目も怖い目もしてきたんだろう……
そう思うとまた目頭が熱くなる。
正直恨んだこともあった。
嫌いになりそうなこともあった。
それに今、私には好きな人が出来てしまった……
それでも私は聡志を嫌いになれない。
見捨てることが出来なかった……
だけど、その体に抱きつくことも、やはり出来ない。
布団を彼にかけてやる。
今の私に出来ることはそれだけだった……
昨日帰ってきてからスマホを確認していないことに気付いた。
私はドアを閉め、聡志の姿を隠してからチェックする。
メールは一件だった。
送り主は一仁さん。
罪悪感を感じながら私はそのメールを開いた。