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あなたの面影
第11章 『あなた』
聡志と会うのは次の日曜日に決まった。
あからさまに乗り気ではない聡志に無理矢理約束を取り付けるかたちになった。
聡志はこのまま自然に消滅することを望んでいるのかもしれない。
それならばその考えに乗ってしまえばいいのかも知らないけど、それでは私の中に終止符を打てない。
自己満足かも知らないけど、きちんと終わらせたかった。
それがせめてもの私自身に対する聡志への思いの弔いだった。
それに聡志の気持ちは手に取るようにわかる。
私のことが嫌いになったわけではない。
ただ私への罪悪感で一杯なんだと。
それでも聡志は会いに来てくれた。
そこには僅かながらも私への想いがあったはずだ。
彼に罪悪感を引きずらせたまま終わらせたくなかった。
それが私に出来る聡志への最後の愛の示し方だ。
あからさまに乗り気ではない聡志に無理矢理約束を取り付けるかたちになった。
聡志はこのまま自然に消滅することを望んでいるのかもしれない。
それならばその考えに乗ってしまえばいいのかも知らないけど、それでは私の中に終止符を打てない。
自己満足かも知らないけど、きちんと終わらせたかった。
それがせめてもの私自身に対する聡志への思いの弔いだった。
それに聡志の気持ちは手に取るようにわかる。
私のことが嫌いになったわけではない。
ただ私への罪悪感で一杯なんだと。
それでも聡志は会いに来てくれた。
そこには僅かながらも私への想いがあったはずだ。
彼に罪悪感を引きずらせたまま終わらせたくなかった。
それが私に出来る聡志への最後の愛の示し方だ。