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あなたの面影
第6章 雨が降る金曜の夜
週末であってもバーの中は空いていた。

ドアにかけられたカウベルが心地よい音色で私を迎えてくれた。

この店は一軒目として利用する人は少ないだろうから混む時間帯はもう少し遅いようだ。

待ち合わせがあることを告げると店員さんはテーブルの席に通してくれた。
アルコールは嫌いではないけど強くはない。

ライチのリキュールを使ったカクテルを薄めに作ってもらうように注文をする。

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