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《番犬》が女に戻るとき...
第14章 水も滴るイイ女
体育館の更衣室に茜がいた。
シャワー浴びたての身体でタオルを肩に掛ける。
そして濡れた黒髪を掻きむしっていた。
「あっのやろう……」
グシャ グシャ グシャー!
苛々するー!
表彰台上での零の行為にご立腹な茜だった。
球技大会は先ほどに終わったばかり。
汗だくの生徒達は、試合の疲れもあいまって早々に帰宅済みだ。
そんな中…何故彼女が体育館にいるのかと言うと
───
『ではこれにて球技大会は終了ですが、ベストカップルの二人には特別なご褒美があります!』
『…褒美!?』
『更衣室のシャワールーム、使用権利です!』
『…(汗) 何だそれは』
『大会での汗を流していってくださいね』
『……イラナイナ』
『やったね茜さん、一緒にシャワーあび』
ドスッ
──というわけである。