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《番犬》が女に戻るとき...
第2章 宝物
「…何か問題が起きないように私が目を光らせとくよ」
「でももし茜ちゃんが巻き込まれたら…っ」
「平気だ。──あー…いやっ、暴力沙汰にはしないから」
「…本当に?」
「本当に」
茜は梗子の横に戻り座り直すと
置いていた弁当を持って
パクパクパクパク…
ものすごいスピードで食べ始める。
また、頼ってしまった
「…ありがとう、茜ちゃん」
「…うん」
梗子の表情がもとに戻り
そのまま二人は屋上での昼食を静かにすませた。