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第15章 オオカミさん

「どうしたの、気持ちよくない？」

「…そういう問題ではない…っくて！──ｯ つまりは…// おい…!!」

待つ筈もない指の動き。

ｲｯたばかりでヒクつくそこを指の腹全体で撫でたり押したり…。


しかし茜は負けじと声を張り上げた。


「もう十分だから…!! いったん…止めろ…っ」





......




「──…!!」



だがこれは失言だったとすぐに気がつく。





「…十分？ふ～ん」


今の零の顔は、悪戯を思い付いたワルガキそのものだった。




．．．ｸﾞﾁｭ



「何が十分なのかを教えてよ」


「…ぁ‥っ!!‥何って」


まんまと手中にはまった



「…だから‥っ…お前の…!!」


「俺の愛が十分伝わった、ってことか。

それとも…十分に気持ちよくなった…てことか」


「…ﾊｧ、っ…!?」


「──そうじゃないならもっと頑張らないと、ね。うんと気持ちよくなってもらって、俺の重たーい独占欲を茜さんのカラダに刻み込んであげる」


「ああーっ、…ｯ// このやろぉ…」



弱点の蕾を責められて、反撃の言葉を遮られる。