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《番犬》が女に戻るとき...
第15章 オオカミさん
「…お前じゃなかったらぶっ飛ばしてやるよ!でも篠田だから嫌じゃない…っ、さっきからそう言ってるだろ!? 」
もう自棄( ヤケ )だ
「好きなんだよ」
「……」
「言われなくたってわかっているッ…、私は篠田みたいな得たいの知れない変態男が…!!」
「──…」
「す──ッ」
彼女は続きを呑み込む。
包帯の巻かれた手で口元を隠した零が、照れたように目線を右にそらしたからだ。
秘部を弄ぶ手も止まっていた。
──は?
「…? 篠田…?」