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《番犬》が女に戻るとき...
第22章 茜サンは 強いよね
「…へぇ、今日の茜サンは積極的。協力的」
「ばッ…違う!私はな…」
「脱がせたいなら、脱がせてみれば? 」
「──…」
挑戦的な言葉。
「脱がせられるなら、ね」
「……言ったな」
口許を隠した片手はそのままに、もう一方の茜の手が零のシャツを掴んでいた。
仰向けの彼女は、その無防備な態勢に似つかわしくない目付きで零を見上げた。
「片手じゃムリでしょ」
「…わかっている…! 黙っておけ変態…っ」
──そう、片手ではどうしてもシャツのボタンを外すことができない。
茜はついに腹をくくったようで
顔から手を離すと彼のボタンに指をかけた。
“ いったい誰が変態だよ…っ ”
何やってるんだよ、私は──!