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《番犬》が女に戻るとき...
第24章 クリスマスを君と…

「もしかして茜ちゃん…隠してた?みんな知ってることよ♪」

「馬鹿な…」

そう、周りに気付かれていない、バレないようにしなければという茜の思いはお門違い。

…とっくに生徒は気が付いていた。

毎日毎日、茜に会いに4組に出掛けていく零をみればどんな天然だってわかるというもの。

零に恋する女生徒も
彼に憧れていた男子たちも…

二人の恋仲を認めたくないと思ったが、諦めざるを得なかった。


まぁ中には

校内の最強カップルの登場に、妄想を膨らませて楽しんでいる生徒(とくに女)もいるみたいだけれど…っ。



「バイバイ、茜ちゃん。いつも送ってくれてありがとうね」

「うん…」


梗子の家に到着。

やけに大きな庭をもった一軒家の、門の前で二人は立ち止まった。


すべてが筒抜けだったことにショックを隠せず、茜は笑顔の梗子に晴れない顔で別れを告げた。




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