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《番犬》が女に戻るとき...
第25章 みとめない!
「いやー花崎サンの予定聞き出してるから、内心ひやひや。まさかそのままデートに誘う気かと」
「ひやひや…?」
( ̄∇ ̄) フフ‥っ
「ニヤニヤの間違いだろう!」
「…あ、ばれた?」
「…。(ピ、キッ‥)」
私をからかいにきただけか…っ
「凰鳴の女子、みーんな大喜びのカップリングだよね。俺って天才かも…」
「──天才?変態の間違いな」
「ひどいなー」
いつの間にか、本題をそれつつある二人──。
ふと、茜は右手に下げた紙袋に目を向けた。
“ しまった…。渡すのを忘れていた ”
その紙袋に入っているのは、生徒会の冊子用に刷られた印刷物。
重そうに持っていたので、帰り道に梗子の代わりに茜が持っていたのだ。