この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
《番犬》が女に戻るとき...
第25章 みとめない!

こっちに向かって走っているのはアカネ…
non、鬼だ。鬼だろあれ。

「……ッ」

殺さ、れ、る

「離して、キョウコ…」

「…?」

怯えるハルクだが、茜の頭から伸びた2本の角は、どうやら梗子には見えないらしい。

むしろ、この困った状況での茜の登場を喜んでいる。



ゴゴゴゴ


「茜ちゃーん、どうしたのー?」


まだ距離のある彼女に向かって梗子が叫んだ。



「…ッ…ちょ、不味い…っ」

「…え?」


身の危険しか感じないハルクは
咄嗟に梗子を背中に庇う。


──茜の狙いは自分だけだと、頭ではわかっているつもりなのだが。




「アカネ…っ、落ち着こうか…」

いよいよ距離が短くなった



「…」

「別に僕は…まだ、何も…!!」

「…まだ、だと?」


茜の勢いは止まらない。

彼女から放たれる鋭いオーラは…まさに殺気そのものだろう。



「──…!」


ハルクの背後から茜の目を見た梗子も、やっとその空気を感じ取った。


“ 茜ちゃん…!? ”


今の茜の、あの目付き──

梗子はそれを知っている。




「ハルクお前…!! 花崎さんに何の用だ!」


「……ッッ」





右手に紙袋を持つ茜は

空いている左手を、胸の横に低く構え

スピードを緩めずに拳を握った




「──ダメよ茜ちゃん!」




/613ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ