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《番犬》が女に戻るとき...
第4章 Rock oN !!!
あれが 番犬か……
片膝をついたまま零は顔を押さえていた。
噂どおり、噂以上
か弱さの欠片も感じられない反応…。
振りほどこうと抵抗を見せると思ってはいたが、
まさか頭突きでくるとは意外すぎだ
──隙がなさすぎる。
「……」
零がゆっくりと腰をあげて立ち上がる。
遠くから気の毒そうに見ていた人々は、その時の彼の表情にハッとした。
それは彼女にフラれた腰抜けの表情ではなかった。
「……惚れたかも」
惚れた
……かも、ね。