この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
《番犬》が女に戻るとき...
第28章 ──…逃げるな

ちょうど聞きたいことがあったんだ。

この場所とこの格好が…
適しているかはおいておいて。

「私に隠していることがあるんじゃないのか」

「べつに…ない けど…っ」

「──…ナイフ」

「……!」


軽く咳き込んでいた零だったが

彼女の一言を聞いてピタリ止まった。



「ナイフが異様に苦手だよな……お前」


「──…」


「あからさまに怖がっている。そりゃあ危険は危険だが、…お前らしく…ないじゃないか」



そうとしか思えない。

弱点などないこの男の
何が起ころうと動揺しないこの男の
いつも冷めた態度のこの男の

苦手なもの。


それはきっとナイフ、──刃物だ。



「いや…怖がってるなら、素手で掴んだりはしないのか…!? 苦手というか…その」

「……」

「そのー、つまりだな」


ピッタリな言葉が見つからなくてぶつぶつと呟く。



/613ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ