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《番犬》が女に戻るとき...
第1章 生徒会の番犬
そして三年前、この二つの学校の合併である。
──上手くいくわけがなかった…
乱れた服装と、机に置き去りにされるエロ本
男の無頓着さに悲鳴をあげる女生徒たち──。
新しい校則は、とりあえず二校のものを中和?する形で作られたが、男子生徒は守らない。
新設された生徒会も、男子は面倒くさがって仕事を拒否するので役員はほとんどが女だった。
しかも生徒会の言うことに従うのも女だけだ…
もう嫌だ、男なんて…
女生徒はみな諦めて、だらしのない男たちの姿に目をつむりただ耐えることに決めた。
男子は彼らの方で、口うるさい女生徒を疎ましく思いながら小バカにしていた。
やっぱり、男と女は違う生き物
越えられない壁がある
教師までもが諦めかけたこの年の春
新二年生による新しい生徒会の発足とともに
ひとりの女生徒によってその状況が一変したのだ。