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《番犬》が女に戻るとき...
第6章 おさめた拳 (コブシ)
…───
「──もう暴力はやめてくれ。花崎さんはそう私に言いたかったに違いないんだ」
「……なーる」
「もし青崎の連中と乱闘にでもなってみろ…。また彼女を泣かせることになるだろう…! 」
私は、守りたくて強くなったんだ
泣かせるためなんかじゃない…!!
「…わかったか?私はけっしてMじゃない」
「なんて美しい愛情なんだ……」
「…ッばっ…//…、愛情じゃない!友情だ!」
茜はアイスバッグを投げつける。
…それを零は片手で受け止めた。