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第23章 10年後

はぁ、まいったな


ラブホテルのベッドの上で、シャワーを終えた和也がぼやく


おまたせ、高杉君


夏子先輩、やっぱりやめませんか


もう、ここまで来て、女に恥をかかせる気なの


和也は、2年大学を就職浪人して、この春ようやく就職にこぎつけた


今日は研修の終えた新入社員の歓迎会が行われ、以前から和也に目をつけていた先輩女子社員に和也はお持ち帰りされていた


30歳の夏子は、社内で、妻子のいる上司と不倫を続けているのだが、気に入った新人が入社して来ると、味見をする事を趣味としていた


高杉君、悪い様にはしないから、今夜はわたしのモノになりなさい


わかりました、夏子先輩


ここは、先輩のご機嫌をとっておいた方が得策だろうと、和也は考えた