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『うぅ』としか鳴けない
第2章 試用期間の試練
私は、主が帰るまで、檻の中で過ごさなければならない。

部屋には時計がなく、時間の感覚もわからなくなる。

一番辛いのは、その日流された映像を夜実行すること。

だが、それだけではない………

『檻の中でお前は自由だ。檻の中だけ。しかし、俺が戻りお前を出すまで、一滴たりとも排泄は禁止だ。心配するな、早く帰る。』

『行ってらっしゃいませ、御主人様』

主は出勤した。

何もしないことの苦痛…思考回路は徐々に崩れ落ちる。

私は、なるべく眠るよう心掛けた。尿意を鈍らせることが出来る気がしたからだ。

しかし、無惨にも尿意は襲う。主が戻る数時間前から、私は正座になる。
そうしなければ、我慢出来ないからだ。



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