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『うぅ』としか鳴けない
第14章 結婚への道のり〜バランス〜
『灯子、お父様はどうしたのかしら?灯子?あなたも…』

『お母様…』

『二人とも、こっちに来なさい。』

父に呼ばれた先は、父の書斎。ここには、SPも誰も来ない。大事な話がある時は、いつもここを使う。

母の顔が曇っていた……




『この度の、灯子の結婚は破談だ。灯子は、今日から家におく。当分の間、外部との連絡は厳禁だ。』

『あなた…訳が解らないわ。理由は何ですの?』

『うるさい!お前は何も知らなくていい!灯子から聞き出すことも、灯子が話すことも禁止だ。もちろん、あいつとも…』

父の握りこぶしが震え、顔は鬼のようだった。




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