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『うぅ』としか鳴けない
第15章 結婚への道のり〜葛藤〜
『人を斜めに見ることしかできない人だったのよ…子供の頃の環境がそうさせたのね。人間不信…。

可哀相よね、御両親の間で知らず知らずの内に、自己防衛本能がこんな形に形成されたんですもの。

でも、ふとした瞬間に、温かい人間味みたいなものを感じるようになったの。それからよ、好きから愛に変わったのは。

琢磨さんも、私に心を許し、心を開くようになると、彼本来の素直な優しい性格が戻ってきたのよ。

私のおかげって。

ねぇ、お父様。それはお父様とお母様のおかげよね?彼を変えて差し上げられた私は、お父様とお母様に育てていただいたんですもの。』

『灯子、何が言いたいんだ?!』



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