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第15章 結婚への道のり〜葛藤〜

確かに灯子の躯は美しかった。しかし、だからといって、あのような躯にした男を許せるものでもない。

これからの灯子を思う時……

他の男が、灯子に脅威を覚えることがないとは言い切れない。

まだ23になったばかりの灯子の将来は、あの墨のせいで真っ暗だ……

ならば、二人を認める？
いや、感情が許せない。

感情？そう、父親の感情。

灯子第一の感情ではないことくらい、頭の中では解っている。琢磨の気持ちも本気であることだって、頭の中では解っているのだ。

ただ…親の、子供を溺愛する親の感情が、やはり許せないのだ………



帰宅し、書斎に篭って３時間が過ぎようとしていた。