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第22章 支配する側 される側

さて、この研修センターの４つのクラスのうち、２つのＭクラスに支配する側、２つのＳクラスに支配される側の心構えから、講習は始まった。

『Ｍより、Ｓの方が、絶対に大変だと思うわ。』

灯子がポツンと言った。

『そんなに大差はないのかもしれないが、俺も同意見だよ。』

実際、ＳＭクラブで、首輪を付けて、四つん這いで｢ヒィヒィ｣鳴いている企業の社長以下重役は、本当に多い。

社会的に地位の高い人が担う責任の重さから解放される時間を求めてＭプレイに走るのか……


人にはＳとＭの２つが兼ね備わっている。
例えば、Ｓ的仕事をこなす。私的にＭを楽しむことで、ストレスの解消をする。結果、自分のバランスを保てる。そういうことだろうか。