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第8章 罪悪感と戸惑いと

翌朝。
身体がだるい。
まるで夢の中にいるように、昨夜のてっちゃんとの行為を思い出しぼ〜っとしていた。

起きてきた子供たちと顔を合わせる。

どうしよう？
昨夜の事子供たちに知られたらきっと軽蔑される。
私はお母さんなのに、子供たちを裏切ったんだ。
とたんに罪悪感で胸が痛んだ。

土曜日の部活で家を子供たちが学校へ出かけ、家に一人きりになった。
思考が働かない。
何も手につかない。

昨夜の出来事が頭の中を駆け巡る。
何も手につかないままお昼に近づいた。

あぁ。
子供たちが帰ってくる。
しっかりしなきゃ。
私はお母さんなのに。
いくら夫が許してもきっと子供たちは許してくれない。

あの事は忘れよう。
1回だけなら事故。
そう事故だ。

きっとてっちゃんだってただの気の迷いだっただけ。
私を特別好きな訳じゃない。
きっとそう。
独身だからついついやっちゃっただけ。
きっとそうだよ。

でもそう思うとチクリと胸が痛んだ。

急いで昼食を作り、子供たちが帰って来た。
平静を装いお母さんの顔に戻ろうと必死だった。