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堕ちても
第1章 堕ちても
「ひゃっ。あ・・・・あァァ」
「まだ、かのんの、生えてないんだよね」
「やめて。きにしてるの」
「気にしなくていいよ。ぷっくりしてて、やわらかい」
じゅるるるるる―――ちゅぷちゅぷちゅぷ。
じゅぷぷっ。ちゅぷちゅぷちゅぷ。
「ふあァッ。そこ・・・そこだめぇぇ」
「かのん―――大好き」
「ぼ―――ぼくも、おねえちゃん大好き」
敷かれた布団のうえで踊るふたりの光。
陰影のなかに、数えきれない美が集結されていた。
「あっ、つながってる―――ぼくとおねえちゃん、つながってるよ」
「かのん―――かのん―――かのんっ」
「あァァァ―――そんな、うごくと、イッ」
「いいよ?イッて?かのんといっしょに」
愛憎の光沢か。焦燥の体液か。
ふたりの存在証明は、くりかえされる吸着音によって、つながっていた。
じゅくじゅくじゅくじゅく
じゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ
「はぁあぁぁああああぁぁぁぁ//////////」
「ああぁあぁぁっぁぁああああっっっ/////l
数秒後―――世界は静寂(しん)となった。
微小に輝く愛液が、へびのように刻まれた。
ふたりの息づかいは、荒い。
ふたりは、ゆっくり手をつないだ。