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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第17章 第四話【花笑み】 《其の参》
「御台さま、お言葉ながら、この部屋に監禁されておる矢代は既に罪が決まっておりまする。半月前、御台さま増上寺ご参詣のご代参をあい務めた際、役者風情と情を交わしたとは、破廉恥な行いをしでかした重罪人にございます。矢代はいわば科人、そのような者に御台さまがおん直々にお逢いになられたれば、御台さまのお立場にも障りがあるのではございませぬか」
―矢代の処分が既に決まっている!?
美空は内心の動揺をひた隠しながらも、変わらず毅然とした態度で続ける。
―矢代の処分が既に決まっている!?
美空は内心の動揺をひた隠しながらも、変わらず毅然とした態度で続ける。