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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第17章 第四話【花笑み】 《其の参》
 また、静寂。
 と、突如として矢代が小さな声を立てて笑った。ころころと鈴を鳴らすような澄んだ声で笑う女を、美空は茫然と見つめた。
「不届き者をねじ伏せる、でございますか。流石にひと筋縄ではゆかぬ、お転婆な御台さまにございますね」
 聞きようによっては、相当に無礼なことを平然と言うと、ふっと笑いが止んだ。
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