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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第17章 第四話【花笑み】 《其の参》

そこで、矢代は思い出したようにプッと吹き出した。
「されど、そんな意気込みもいつも空回りばかり。公方さまは昼間は殆ど大奥には近付こうとはなさらぬし、毎夜お渡りが続くかと思えば、お褥に上がるのは御台さまだけ。御台さまほどお若くてお美しくていらっしゃれば、公方さまが御台さまをお一人をご寵愛なさるのも当然にはございましょうが、公方さまのお眼に映るのはいつも御台さまだけで、皆は精一杯装いを凝らして美しく着飾っても意味がないとぼやいてばかりおりますわ」
「されど、そんな意気込みもいつも空回りばかり。公方さまは昼間は殆ど大奥には近付こうとはなさらぬし、毎夜お渡りが続くかと思えば、お褥に上がるのは御台さまだけ。御台さまほどお若くてお美しくていらっしゃれば、公方さまが御台さまをお一人をご寵愛なさるのも当然にはございましょうが、公方さまのお眼に映るのはいつも御台さまだけで、皆は精一杯装いを凝らして美しく着飾っても意味がないとぼやいてばかりおりますわ」

