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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第18章 第四話【花笑み】 《其の四》
 美空が閨に入るなり、家俊は妻の顔をしげしげと見た。
「気分でも悪いのではないか。随分と疲れているように見える」
 妻の健康を気遣う良人に、美空は淡く微笑した。
「いえ、たいしたことはござりませぬ。お気遣い、ありがとうございまする」
 そう言い終えない中に、家俊の手が伸び、美空の手首を掴む。そのまま力を込めて引き寄せられ、美空は呆気なく良人の逞しい胸に倒れ込んだ。
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