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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第18章 第四話【花笑み】 《其の四》
それからほどなく、将軍家俊は、御年寄永瀬に命じて、大奥の御中﨟の中でも特に若く眉目良き娘たちを選抜させ、一堂に集めた。
上さまの御前に集められた彼女たちは、これでいよいよ自分たちにも運が向いてきたと内心胸を高鳴らせていた。〝御台さまおんひと筋〟と噂される上さまがついに他の女に眼を向けられるときが来たのだ。
一体、この中の誰が上さまのお眼に止まり、今宵、お褥に侍る栄誉を得るのか。
誰もが固唾を呑んで上さまの言葉を今か今かと待ち受けていた。
上さまの御前に集められた彼女たちは、これでいよいよ自分たちにも運が向いてきたと内心胸を高鳴らせていた。〝御台さまおんひと筋〟と噂される上さまがついに他の女に眼を向けられるときが来たのだ。
一体、この中の誰が上さまのお眼に止まり、今宵、お褥に侍る栄誉を得るのか。
誰もが固唾を呑んで上さまの言葉を今か今かと待ち受けていた。