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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第3章 《其の弐》
「今、何て言った? もう一度言ってみろよ」
 初めて聞く低い声に、美空はやや気圧されながらも大声で言い返す。
「何度でも言うわよ、孝太郎さんは女と見れば、いつもこんな風に簡単に口説き文句を口にするの?」
「どういう意味だよ? それ」
 孝太郎の整った顔が固くなっている。心なしか蒼褪めているようにさえ見えた。
「お前の口から、そんな科白を聞くなんて思ってもみなかった」
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