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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第5章 《其の四》
 家の中には源治とその傍らに孝太郎がいて、孝太郎は左腕に幾重にも包帯を巻いている。
「ああ、美空ちゃん、帰ったかい」
 源治が安堵したような顔で言い、立ち上がった。
「それじゃア、孝太郎さん。俺ァ、これで帰るぜ」
「済みません、すっかり面倒かけちまって」
 孝太郎が頭を下げると、源治は美空に笑顔を見せて出ていった。
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