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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第7章 第二話【烏瓜~からすうり~】《其の壱》
「畏れながら、ご無礼を承知で申し上げるならば、妻がこのような酷い仕打ちを受けていることもお知りになろうともせずに、放っておかるる殿も殿かと存じまする」
「―」
 流石に、これには美空も言葉を失った。
 藩主をこうまであからさまに悪し様に非難するとは、流石は智島ならではの勇気というか無謀といえよう。しかし、実は、智島のこの言い分はもっともではある。
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