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激愛~彼の瞳に射貫かれて~
第8章 【烏瓜~からすうり~】 《其の弐》
「全く、どこまでも厚かましい奴だ、子どもの頃と少しも変わらぬな」
孝俊が小さな吐息を吐く。
「あの方は、殿のお従弟にならるるおん方とか、お窺い致しました」
美空が控えめに言い添えると、孝俊は頷いた。
「ああ、亡き父上の弟で分家した叔父上がいてな、そこの跡取りなのだ。確か俺よりは一つ、二つは若いと思うが」
「さようでこざいましたか」
美空が納得する。
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